自分もこんなアスリートになりたい。

向こう数十年、同格以上のテニス作品は出てこないだろうと確信している大の原作ファンです。それだけに漫画→ドラマ化の話は青天のへきれきで、本当にやれるのか？　というのが正直な印象でした。今回、おっかなびっくり１話を視聴したのですが、思ったよりイケてる感じで逆に驚き。映像はカメラや照明、編集など含め、完璧ではないにせよ低予算ドラマとしては結構良かったと思います。ストーリー展開もまだ序盤とはいえ原作におおむね逸ったもので好印象。主人公のエーちゃんも流石にあのトサカヘッド（笑）の再現こそ難しかったものの、いかにも繊細で優しそうな印象の少年に見えて、雰囲気をそれっぽく表現できていたと思います。ちょっと首が太すぎるけど。問題はその他のキャスティングと演出。特に気になって仕方がなかったのは、ヒロインであるナツこと「なっちゃん」です。季葉という若い女優さんがキャスティングされていますが、イメージがまるで合っておらず違和感しかなかったです。雰囲気違いすぎて話に入っていけないレベル。原作のナツは表裏のない天真爛漫な元気少女。いつもにこにこと底抜けに明るくて、ちょっと不思議というか天然。表情がコロコロ変わる気分屋的であり、性格は大雑把。何かあって激怒しても翌日には忘れて大笑いしてる系。深く考えず（大事なことはちゃんと考えてますけど）思い立ったら勢いでグイグイいくタイプという子で、これは第一話の初っ端から「理論先行型のキッチリエーちゃんとは真逆なのキタ！」的なのがあからさまなまでのキャラなのですが……これがまったく再現されておらず困惑させられました。ドラマの女優は引っ込み思案で物静か、本来はぽそぽそしゃべるタイプが、無理やり笑顔つくって明るいキャラ演じてるみたいな感じがします。あくまで感じですが。正直、苦しい。カラオケで出ない高音を無理に絞り出して歌ってるのを見てる感じです。原作はヒロインの存在が雰囲気を明るくし、それで評価を上げている部分が物凄く大きいので、このギャップはのちのち大きく物語に影響してきそうで不安なところ。ある程度テニスの経験があって（季葉は中学でダブルス県３位らしいです）、ナツと同年代で、かつ演技ができるとなると条件が厳しかったのは分かりますが、まあナツの再現がベイビーステップ実写化の最大の障壁だったようですね。彼女を含め、若い子で占められるキャスト勢は経験の浅さのせいか、発声と滑舌が悪く、大半が鼻にかかったような聞き取りにくい演技しかできていませんでした。あと、これは演出や編集が悪いのかも知れませんが、間の取り方も悪く、コミカルなシーンでもセカセカして余裕がない。その意味でエーちゃんも舞台経験（「テニスの王子様」らしい）こそあれ決して達者な方ではないのですが、彼が際立って優れて見えるくらいに他がイマイチでした。これは、やってるうちに伸びてくるのかな？それからやっぱり演出ですよね。冒頭の試合シーンはＣＧと３Ｄカメラワークで面白く表現されていましたが、褒められる要素があるのはここまで。もう一人の内なるエーちゃんが出てきて二人で対話とか、本当に無意味でテンポが悪いだけの心理描写には閉口。退屈なだけで誰も得しないんですけど、気に入ったのかやたらと多用されてますよね。あれは抑圧が強く、そのせいで二面性を持つに到るタイプにこそ向く心理描写。素直で自分と真っ直ぐ向き合えるエーちゃんみたいなひたむきな子に（特に現段階では）やらせちゃ一番いけない演出ではないでしょうか。空気読めてないというか、客観できてきないというか…誰のアイディアか知りませんけど即やめてほしいです。バスの中で一人会話していきなり決意固めたみたいな描写も積み重ねがないから、不自然極まりない。雑。ここからは軽めのネタバレになりますけど、ドラマ版みてると漫画版のコマ運びと展開がいかに完璧だったかが改めて分かりますね。ドラマ版では尺の都合からか、エーちゃんママの登場がバッサリとカットされていて、それでテニス始める切っ掛けも改変されていますが……そこから派生したドラマオリジナル展開「あっ、ノート貸した子だ。テニス場に入っていったぞ。追いかけよう」みたいな行動は、エーちゃんの性格には合わないです。彼はこんなその場でぱっと思いついての飛び込み的なことはやらない気がします。あと、ナツが「彼氏です」という冗談を言うのも、実は微妙に彼女らしくない。ナツは原作だと恋愛方面には非常に真剣に取り組むタイプで、他とは違って冗談が通じないモードになります。事実、原作では周囲からあがった彼氏疑惑にはキッパリ「ＮＯ」と即答していますしね。かわりに漫画だと、エーちゃんの代わりに彼の自己紹介を勝手に始め、なんでエーちゃんと呼ばれているのかの由来をペラペラしゃべり出すシーンがあったのですが、こちらがカットされています。でも、ここが大切だったんですよね。本来。ナツの裏表なく思ったことをぱっと言っちゃうキャラを凄くよく表現してるから。これは、実は世界観の構築にも一役買ってる。ナツとエーちゃんを囲んで、彼氏だなんだとワイワイガヤガヤやっていた練習生たちも、「アップはじめるよ」のコーチの一声で表情が一変する。笑顔が消えて即座にアスリートの顔に。なにか、このクラブはその辺のテニスサークルとは違うみたいだぞ。原作ではそう肌で感じたエーちゃんが舌を巻くシーンがあります。これをやっとくと、なっちゃんの最後の「プロめざしてるから」に説得力と重みが出てくる……のですが、これをドラマ版はやれてない。だからドラマ版では本来１話の時点で明確にされているはずの、ＳＴＣというクラブのガチ度も視聴者に伝わらずに終わっちゃってるわけで。制作者が自己満足の「エーちゃんの一人対話」をさっと切り上げて時間を効率良く使ってれば、ここは語れた部分なんだよなあ……こういう細かいシーンで深度の大きな演出ができるできないが、ドラマ制作者と原作の漫画家とのクリエイターとしての才能の差を残酷なまでに露呈させている気がします。ディテールの積み重ねの大切さをイマイチ分かってないドラマ陣。今のところ、ドラマ版として上手くやれてるところはやれてる方なので、悪いところを修正しつつ今後の成長に期待です。

テニスは遊びで少々やる程度ですが、テニスモノのアニメやドラマは好きでよく見ます。特に素晴らしいといった所は見当たらないんですが、ド素人が成長していく様は見ていて面白いです。ドラマなので成長も早いですしね。テニスの出来る俳優さんを軸に選んだのでしょうか。初見の役者さんばかりなのも良かったと思えた理由なのかもしれません。リアリティを求めすぎる人には不向きかもしれません。でもテニプリよりはリアリティあるいい作品だと思いました。

実写化って事で期待してなかったけど思ったより良かった。キャスティングはまぁ最高とはいえないもののテニス経験なんかも考えると中々難しいだろうしまぁ仕方ないのかな。えーちゃんはもう少し髪切っても良かった気がするけど。それと、何か別人格みたいなのが出てきますがあれはどうだろう・・・微妙かなぁ。ただ撮影の仕方なんかも含め結構頑張ってるなーって思いました。原作知らない人の方が素直に見れて楽しめると思います。

エーちゃんの公式戦の初戦である大林戦を描いた４・５話は、リアルテニスドラマとしてなかなかの出来でした。対戦相手の大林役として、テニス経験者の井上正大さんをが出てきたことで、ドラマにリアルさが出ましたね。男性キャストの中では、これまで技術面でキャリアを感じる方がいなかったので、井上さんはかなり目立ってました。井上さんは、高校テニスの部活経験者ですから、説得力のあるスイング、ボディターン、足の運びをされてました。こればかりは、ドラマの仕事が決まってから数ヶ月トレーニングしても、なかなか身につかないです...大林役がこのレベルだからこそ、その上の位置づけであるタクマ役や荒谷役については井上さんレベルのキャストを配して欲しかったな、と。大林役の井上さんは、漫画どおりでこれにてお役御免のようで残念ですが、シーズン２以降の登場に期待したいです。

原作の漫画、アニメを見ていて、自分自身もテニス経験があるので、AMAZONプライムで観れるとわかって、楽しみに視聴していました。原作の表現の再現のこだわるのではなくて、各登場人物のキャラクターをうまく表現出来たと思います。テニスシーンもCGを各役者さんがそれなりにテニスのフォームや動きを頑張ったうえで、違和感のないようにCGを組み込んでいて、テニス経験者としても大きな違和感はなく、特にタクマ役の役者さんのサービスのフォームが美しく、タクマらしさの表現もできていたと思います。ただそれでも、気になってしまったところは、荒谷との試合で厳しい体勢でボールを返す時の手首の表現です。バックバンドでボールを返すときに甲側に手首が折れることは片手打ちではまずなく、スローモーションだったので、どうしても気になりました。でも試合中の独白など、各人の心象風景をうまく描いており、最後にタクマが「どいつもこいつも諦めがわるいな」とつぶやくところは、自分も含めて言っているような気がしました。できましたら役者さんには更にテニスを習熟いただいた上で、シーズン２の制作をお願いいたします！

アマゾンプライム無料体験に間違って入ってしまい、こうなりゃ無料期間中とことん楽しんでしまおうと動画を検索中・・・（あぁ・・・よくあるラインナップだわ('・ω・`)・・・）と思ってあきあきしてたところ、大好きなフレデリックが主題歌をやったとかを思い出し、どんな風に使われてるか見てみたところ意外と面白い。俳優さんも全く知らない子達ばかりでしたがヒロインの女の子がかわいいし、美人でよくこんな子いたなといらんことばっか思っちゃいました。ようは言いたいことはフレデリックはサイコーってことですわ。

実写化がされたというアマゾンプライムのｃｍをみて、視聴しましたが、思っていた以上とはいえなかった。まず、エーちゃんの打つときのフォーム。あまりかっこよくないし、グネグネすぎる。体幹がないのかなぁ。また、エーちゃんノートの、弾道を記録するところでは、アニメでは、落下地点と、そこからの動きまであったのに、このドラマでは、落下地点を書いたら、そのまま打ってることになってる。落下してからの動きがないと、スピンでコートから追い出されたのかさえもわからないまた色違いの服を着た男。正体は、自分の「本能」ということはわかるのですが、これは、原作、もしくはアニメを見ていないと、複雑だと思います。